問題 3.2
まず、h(x)をc(x)を用いて表すと
h(x)={mix(0.3,0.9,c(x+1))=0.3+0.6c(x+1)mix(0.9,0.6,c(x))=0.9−0.3c(x)(−1≤x≤0)(0≤x≤1) であるため、h(x)が[−1,1]区間上でC3級となるには、c(x)として[0,1]区間上でC3級な補間関数であり、かつ補間する各点(ここでは(0,0)と(1,1))で導関数c′, c′′, c′′′らの値がそれぞれ0となるものが見つかれば良い。
これを言い換えると、以下の8つの等式を満たすc(x)を導き出せば良い、ということである。
8つの等式とは、補間関数の定義から得られる
c(0)=0,c(1)=1(ex3.2.1) と、各導関数と補間点の関係から得られる
c′(0)=0,c′(1)=0c′′(0)=0,c′′(1)=0c′′′(0)=0,c′′′(1)=0(ex3.2.2) らを指す。
さて、得られた等式は8つあるので、多項式c(x)を求めるにあたり、8つの係数を持った7次の多項式から始めたい。つまりc(x)が下記の様に表現できたとして、各anの値を求めたい。
c(x)=a7x7+a6x6+a5x5+a4x4+a3x3+a2x2+a1x+a0 まず、(ex3.2.1)式から、
c(0)=0+0+0+0+0+0+0+a0=0c(1)=a7+a6+a5+a4+a3+a2+a1+a0=1 を得る。次に、各種導関数もanを使って記載すると、
c′(x)=7a7x6+6a6x5+5a5x4+4a4x3+3a3x2+2a2x+a1c′′(x)=42a7x5+30a6x4+20a5x3+12a4x2+6a3x+2a2c′′′(x)=210a7x4+120a6x3+60a5x2+24a4x+6a3 であるので(ex3.2.2)式より、
c′(0)=0+0+0+0+0+0+a1=0c′(1)=7a7+6a6+5a5+4a4+3a3+2a2+a1=0 c′′(0)=0+0+0+0+0+a2=0c′′(1)=42a7+30a6+20a5+12a4+6a3+2a2=0 c′′′(0)=0+0+0+0+a3=0c′′′(1)=210a7+120a6+60a5+24a4+6a3=0 らを得る。a0=a1=a2=a3=0は自明なので、後は4元連立方程式
⎝⎛17422101630120152060141224⎠⎞⎝⎛a7a6a5a4⎠⎞=⎝⎛1000⎠⎞ を解いて、a7=−20,a6=70,a5=−84,a4=35を得ることができ、結果として、
c(x)=−20x7+70x6−84x5+35x4 を得る。(なお、c(x)のグラフを描画するとこちらの様になります。)
さて、確認のため、このc(x)を使ってh(x)を書きなおしてみると
h(x)={mix(0.3,0.9,c(x+1))=0.9−21x4−50.4x5−42x6−12x7mix(0.9,0.6,c(x))=0.9−10.5x4+25.2x5−21x6+6x7(−1≤x≤0)(0≤x≤1) となるが、このh(x)の3次導関数は
h′′′(x)={−504x(1+6x+10x2+5x3)252x(−1+6x−10x2+5x3)(−1≤x≤0)(0≤x≤1) と存在し、かつx=0で連続となるため、h(x)はC3級であることがわかる。
以上をまとめると、
c(x)として、7次関数
−20x7+70x6−84x5+35x4 をとると、h(x)はC3級となることができる。